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報告書

放射線重合法で作製した多孔性担体を用いた酵母の固定化

藤村 卓; 嘉悦 勲

JAERI-M 82-063, 10 Pages, 1982/06

JAERI-M-82-063.pdf:0.51MB

放射線重合法を2回用いて酵母の固定化を行なった。まず、ガラス化性モノマーを用い、低温放射線重合法によって、種々のモノマー組成の多孔性の高分子担体を作製した。この高分子担体と酵母培養液とを24時間程度共に好気的に培養することにより、酵母を担体表面にしみ込ませた。次に低濃度のモノマーを担体にしみ込ませ、放射線重合により酵母を固定化した。固定化した酵母のエタノール生産能力の最大値は、固定化物と同様に好気的に培養することによって増殖させた、固定化しない酵母の生産能力の最大値の約10倍に達した。固定化酵母の高い活性は480時間以上にわたって持続した。これらのことから、固定化酵母を好気的に培養することによって固定化物の内部で酵母が増殖し、長時間活性が維持されることが明らかとなった。

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